要望に沿ったシステムの設計

要望に沿ったシステムの設計

日本のシステムエンジニアとは

「システムエンジニアの仕事をしています」と日本で言うと、コンピュータの画面に向かってたくさんのコードを書いているプログラマと混同されてしまうことが多いですが、日本では「システムエンジニアとプログラマの仕事は別の仕事である」と言う認識が一般的です。システムエンジニアの仕事は、システム開発を発注する顧客から詳細な要望を聞き取って、具体的な仕様にまとめていくことです。システム開発に関する専門知識がない顧客には、できるだけ要望に近い形にするよう模索しつつ、専門的観点から様々なアドバイスを行い、より良いシステムにしていくことができるよう尽力します。

システムエンジニアの仕事の概要

システムエンジニアの仕事は、まず「顧客の話を聞く」というところからはじまります。顧客がシステムによってどんなことを実現したいのかについては、具体的な要望がまとまっていることもありますが、漠然としたイメージのみで実際にはどんなことがしたいのか、またどんなことが可能なのかがわからない場合も少なくありません。
そこで、システムエンジニアが顧客から聞き取った要望を提案書にまとめ、見積書と共にあらためて提案を行います。顧客がその提案に了承すると正式に発注が決まり、開発のフェーズに進むことになります。当初まとめた仕様書に沿って基本設計と詳細設計を行うところまでがシステムエンジニアの担当で、コーディングは別のメンバーが担当するというのが一般的です。システムエンジニアはいわば「管理職」なので、開発現場で実装作業に携わるというよりはプロジェクト全体を統括することが主な仕事です。

システム開発をプロデュースする面白さ

一般的な「エンジニア」のイメージに反し、技術職というよりは管理職の色合いが濃いシステムエンジニアですが、「ものづくり」が好きな人であれば、システムを0から立ち上げて完成までプロデュースすることにやりがいを感じるかもしれません。プロジェクトの規模が大きければ大きいほどマネジメントも大変になりますが、無事にプロジェクトが成功してその成果を顧客に喜んでもらえた時の喜びもまた大きなものです。システムエンジニアにとってITに関する技術や知識が必要なのはもちろんですが、それ以上に重要なのがコミュニケーション力です。受注するシステムの内容によっては顧客サイドの業務内容の理解が必要なこともありますし、関係各所との連携も大切なポイントになってくるでしょう。顧客とプロジェクトチーム両方に目配り気配りをしなければならないのでエネルギーを使いますが、技術と知識とリーダーシップを思う存分に発揮できるやりがいの多い仕事です。

システムエンジニアのみなさんへ

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