
辞めたいと思ったときの選択肢
管理職を辞めたいと思ったら
「管理職はこうあるべき」ということを頭では理解していても、自分も部下も人間なので、なかなか思った通りにはいかないものです。経営トップにも部下にも気を使う日々で、自分自身の業務にも追われながら神経をすり減らす日々という人も多いでしょう。一人前の管理職になろうと努力はしたものの「これならシステムエンジニアとして自分の役割だけを果たしていた頃のほうが良かった」と思ってしまうこともあるかもしれません。そんな時に考えられる選択肢がいくつかあるので、まずは一旦冷静に自分を見つめながら考えてみることをおすすめします。
自分の気持ちを解放してあげる
部下を管理しなければならないということは大きなプレッシャーでもあります。管理職として真剣にその職務を遂行したいと考えて頑張っている人は、悩みが深くなればなるほど辛い気持ちになってしまうかもしれません。時にはその責任の大きさに逃げ出したくなることもあるでしょう。そんな時は、「逃げ出してもいい」と自分の気持ちを解放してあげましょう。会社で背負っている責任はあくまでも会社の中でのことであり、そこから出てしまえば「関係のないこと」なのです。無責任な考え方のように思えるかもしれませんが、気持ちを逃すことができないと、追い詰まるほどに視野が狭くなり、何もかもがうまくいかなくなってしまう危険すらあります。
思い切って転職を考える
管理職まで出世しているならば、安易な転職は収入ダウンにつながりますが、「どうしてもダメなら転職してもいい」と考えてみましょう。すぐに転職のために行動するのではなく、まずは頭の中で様々な方向性を探ってみましょう。自分のキャリアをふりかえり、それを生かせる仕事に転職するのか、それともまた技術者の道に戻りたいのか、全く違う業界へ転職するのか、そのことを集中して考えているだけでも少し気持ちが楽になるかもしれません。実際に行動するかどうかも含めてよく吟味する必要がありますが、今の職場にどんなことがあっても残らなければならないと考えないようにしましょう。
今の職場に残るという選択肢
「もし今転職をしたら自分はどうなるだろうか」「また同じ問題にぶつからないだろうか」「そうしたらまた転職するのだろうか」など、現実的なことを考えていくと、転職をすることが必ずしも問題解決にはならないということに気づくかもしれません。せっかく築き上げてきたキャリアをリセットしてしまうよりも、今ある問題を取り除いてやり直すことができるかどうかを前向きに考えてみましょう。まずは話せる上司に悩みを打ち明け、配置転換や部署移動を申し出てみるのも良い方法です。転職はステップアップの良い機会ですがリスクもあるので、本当に最善の道は何かを冷静に考えるよう努力しましょう。